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zoom RSS -死と音楽とは?-ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)

<<   作成日時 : 2007/09/12 14:35   >>

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●死と音楽

自殺した、または夭折したアーティストというのは、

音楽という精神性を表現するフィールドにおいて、

恰好のネタであることは言うまでもありません。

死因は首吊り、銃殺、事故、変死などなど、限りがありませんが、

それぞれがあまりにも印象的な最期を遂げているためか、

彼らの死についての憶測がファンや人々の間で飛び交い、

それが、レコード会社の思惑と結びついて、

未だに彼らは神のように崇められ、偶像視されています。

しかし、本当にそれは音楽を聞く側、すなわち受け止める側の態度として、

適切なものだといえるのでしょうか。

今回はこの「死と音楽」というテーマについて、考えてみたいと思います。


●イアン・カーティスの謎

僕にとって「死」の印象を強くもつバンドといえば、

ジョイ・ディヴィジョン/Joy Divisionが真っ先に浮かんできます。

イアン・カーティス(Vocal)、バーナード・ディケン(サムナー)(Guitar)、

ピーター・フック(Bass)の3人が結成したバンドなのですが、

そのJoy Divisionのフロントマンであった、

イアン・カーティスというヴォーカルには、曰く付きの謎が付き纏っているのです。


●パンクからポスト・パンク/ニューウェーブの時代

Joy Divisionが登場したのは、セックス・ピストルズやクラッシュ、ダムドなどといった、

ロンドン・パンクが大流行りした1970年後半のイギリスの音楽シーンでした。

当時は、イギリス社会において若年層の雇用問題や、

アフリカ系、中南米系などの移民問題が深刻化していた時代。

若者たちは、そんな社会に対する不安や苛立ちを覚えていたに違いありません。

そんな中、求められ生まれていったのが、

“社会に対する反発の象徴”=パンクです。

若者たちの激しい支持を受けて、パンクというムーブメントはすさまじいスピードで発展し、

様々なバンドが生まれていきました。

(そのパンクについての説明や紹介はいつかに譲ります)


しかし、そのパンクという攻撃的な性格上、社会全体が受け入れ難いものであったことや、

音楽的に、よりメッセージが強いものが評価されやすかったために、

単純すぎるほど(下手な?)のわかりやすい演奏が求められていたせいなのか、

音楽的に発展する方向性を見失っていたのです。


ここで、イギリスにやってきた移民たちの存在がクローズ・アップされます。

若者たちにとって、自分たちと同じような立場にある移民たちが、

共感をともに得られる存在であったに違いありません。敵の敵は味方という構図ですね。

そこで結びついたのが、移民たちの音楽=レゲエ、ダブ、スカ、アフリカンといった、

つまり、ある種のマイノリティの音楽なのです。

パンクは違う異型の音楽と結びついて、その音楽的な幅を模索し広げていきました。

このような時代の音楽がポスト・パンク/ニューウェーブなんですね。

歴史的にも、

1979年にマーガレット・サッチャーがヨーロッパ初の女性(!)首相に就任していますし、

(参考:1979年[ザ・20世紀]  http://www001.upp.so-net.ne.jp/fukushi/year/1979.html

如何に、当時のイギリスが混乱の情勢にあったかがわかります。


●無機質で冷たい音楽

ジョイ・ディヴィジョンというバンドは、

そんなポスト・パンク/ニューウェーヴという時代において、まったくの異形のバンドでした。

一言で言えば、「無機質」。そして、聞いていると、まるで冷たくなっていくような印象です。

パンクという精神的なエネルギーを、直接的にぶつけてくるようなものとは違い、

彼らの音楽は精神的エネルギーが滞留して、

間接的にとめどなく、小さな穴の隙間からあふれてくるという感じでしょうか。

セックス・ピストルズがひたすら相手に槍を突き刺すようなものだとしたら、

ジョイ・ディヴィジョンは、淡々と静的に的に向かって銃を撃つ感じと言えばいいでしょうか。


●心の拮抗

しかし根底の部分に耳を傾けると、ジョイ・ディヴィジョンのヴォーカル、そして詩人、

イアン・カーティスの叫びは実に人間らしいように思います。

暗く、憂鬱で、温かみのないような世界観を表現しているけれど、

彼の声の独特のくぐもり方には、とても温もりがあります。

思うに、周りの喧騒に押しつぶされそうな彼がいるのですが、

彼はそれに立ち向かい、慰め、鼓舞し、また何かを信じ、始めようとしている・・・。

そんな姿がおぼろげに見えるのです。


●自殺

しかし、バンドとして成功を収め始めた矢先の1980年5月18日、

イアン・カーティスは自宅で首を吊って自殺しました。

彼の死について幾つもの説が飛び交い、あらゆる謎が今なお残っていますが、

事の真相は闇に葬られたまま・・・。

本人でない限り、死の真実などわかりえないのは、当然なのですが。


●偶像

そして、イアン・カーティスという偶像と、ジョイ・デイヴィジョンという悲劇のバンドは、

ポスト・パンク/ニューウェーブという時代に名を刻みました。

それは望まれるべき事だったことかもしれません、

ですが、イアンは本当に後世に語り継がれるヒーローであったのでしょうか。

彼は、おとぎ話に出てくるような主人公ではなく、

生身の人間として懸命に生きようとしていただけだったように、僕は思うのです。

そして、彼は最期に死を選んだ。

それをどのように捉えるかは、残された側の僕らの問題ですが、

僕は、音楽がただ単に死を美化しているようにしか思えません。

印象的な死を遂げたミュージシャン達を、

名誉の戦死の様に捉えるロック・シーンに疑問を感じてしまうわけで。

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