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zoom RSS ビートルズ(The Beatles)/アビイ・ロード(Abbey Road) 1969

<<   作成日時 : 2007/09/10 11:06   >>

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何度も言ってきましたが、ビートルズのアルバムって名盤と言えるシロモノばかりなんです。

だから、何を紹介すべきかとても迷いましたが、

やっぱり僕はアビイ・ロードをご紹介します。


このアルバムは1969年、ビートルズの年譜で言えば、

実質上の最後のアルバムとして製作されたものです。

(実質上というのは、この後「レット・イット・ビー」という

曰く付きのオリジナルアルバムが発売されているからなのですが)


1969年は歴史的な側面から捉えると、アメリカでは、

終わりのないベトナム戦争に対する反戦運動が激化し、

日本でも、各地で学生闘争が行われていたようです。

(参考:1969年[ザ・20世紀] http://www001.upp.so-net.ne.jp/fukushi/year/1969.html

そんな混迷を極めていた世界情勢の中、

ビートルズを筆頭に、ローリングストーンズ、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックスなどが、

カウンター・カルチャー(対抗文化:既存の文化に対する対抗を指す)の旗手として、

戦争を否定し、国や国境を越えた愛や平和を謳い続けたのです。

いわゆる“ラブ&ピース”ですね。

(しかし、世界が一つになり、愛と平和にあふれる世界は未だにやってきていません。

彼らの歌っていたことが、単なる絵空事で終わってしまった感も否めないのですが・・・。)


そのような状況の中で発売されたこのアビイ・ロードは、

全世界で1500万枚の大ヒットを記録。恐ろしいヒットだったようですね。

(参考:ロック栄光の50年 Vol.18 1969[2]

ブリティッシュロックの新潮流 p8-13 アート・ロックとビートルズ 平成17年12月1日発行)

しかし、この大ヒットの理由を考えると、

それは正当な評価であったのではないかと、僕は思います。


では、なぜそう思うのかということですが、

まず、徹底したコンセプトを持ち合わせているように思うからです。

このアルバムは、A面が普通の曲の構成、

B面がメドレー形式で曲が構成されているのですが、

ムダもスキもなく、捨て曲といった類の曲があるようには思えません。

(当時はレコードの時代。アルバムといえば、

表面→A面、裏面→B面ということを意識して作られたものが多かった)


また、1曲1曲について目を向けてみても、緻密さがあるように思えます。

出だしの「Come Together」は、これはレノンの曲ですが、

ドラムがある種のメロディックな繰り返しを演奏し、

ボーカルがリズムギターのように韻を踏み、ベースと共に”リズム”を強調しています。

全体としては、既存のロックにはない面白い印象がありますね。

そして、「Something」というジョージの名曲が入ってくるのですが、

彼の趣味趣向である神秘的な世界へとなだれ込み、

ふと気がつけば、ポールのコミカルな明るい雰囲気を保つ曲が登場。

それぞれが殺し合う事もなく、個性的で、しかもどれも存在感がある。

なかなかに憎い曲ばかりですね。


加えて、B面は息つく暇もなく、間髪もいれません。でも、ムダな感じがないのです。

ただひたすら耳を傾けてしまうような感じですね。


そして極めつけは、なんといっても聞きやすいという点。

しつこくもなく、変な演出も趣向もない。万人を意識したような作りなんですね。

ですから、聞く人を選ぶ作品ではないと僕は思います。


しかし・・・

ビートルズとしては、このアルバムの製作が最後になりました。

横断歩道を4人で歩くこの斬新なジャケットワークは、

同時に4人がビートルズから旅立っていく事を暗に示しているようです。

その事実だけがとても悲しいですね・・・。

そしてこの翌年、ビートルズは解散。わずか8年間の活動で、進化し崩壊したビートルズ。

彼らは偶像化され、伝説になりました。

でも、どんなに理屈やエピソードを付加しても、そこに“ただ存在している音楽”は変わらない。

だから、耳を澄まして、彼らの本当のメッセージを受け取ってあげてください。

1969年の声を。



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